「謎とき 世界の宗教・神話」

古市憲寿「謎とき 世界の宗教・神話」講談社現代新書を読みました。
古市さんはテレビのキャスターなどでよく見かける社会学者。
その古市さんが「12人の研究者に宗教書や神話の『読みどころ』を
聞いてきたのが本書」ということです。

取り上げられているのは
キリスト教、ロシア正教、コーラン、ゾロアスター教、インド神話、
ジャイナ教、論語、西遊記、北欧神話、万葉集、禅など多岐にわたります。

各章の最初にヤングみやざきさんのマンガが掲載されています。
これが面白いと同時に、各宗教、神話を端的にとらえていて
とてもいい仕上がりになっています。

研究者の中には佐藤優さん(キリスト教)もいました。
コーランの飯山陽(あかり)さんは、現在の衆院補選に
東京15区から立候補していてビックリです。

ジャイナ教が不殺生を極め(虫などを殺す可能性があるので、お坊さんは
車や飛行機に乗らない)、選ばれし高僧が裸でいるなんて
初めて知りました。

バラモン教とヒンドゥー教との関係もわかりました。

マンガ「進撃の巨人」の世界観(人間世界の周りを巨人の世界が
囲んでいる)が北欧神話に由来しているというのも初耳でした。
神話では原初の巨人が「ユミル」だそうです。
マンガに「ユミル」という巨人も出てきましたので北欧神話を
踏まえているのは間違いないのでしょう。

いろいろ目から鱗が落ちる本で、お勧めです。

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