白鳥士郎「りゅうおうのおしごと!」16.5巻

白鳥士郎「りゅうおうのおしごと!」16.5巻GA文庫を読みました。

この巻は本屋さんでは売っていません。
電子版限定です。
それもあって16.5巻

全体のストーリーの前日譚となっています。
「りゅうおうのおしごと!」の第1巻は九頭竜八一が竜王になっている
時点から始まっているのですが、これは八一が竜王を獲得する
タイトル戦最終局の前後を含めた4日間を描きます。

表紙の女の子二人は、銀髪の大きい方の子が
「難波の白雪姫」こと空銀子女流二冠、
長い黒髪の小さい方の子が雛鶴あい ちゃんです。

サブタイトルは「あねでしのおしごと!」で
あねでしとはこの銀子さんのこと。
彼女が主役で、温泉リポーターの場面はあるし、
能登のソウルフード「かかし」(男性の何に似ている形?)
を食レポする場面もあり、読者サービスは十分。

サブは雛鶴あいちゃん。
賢くて働き者の小学3年生。
将棋の天才ぶりも描かれているけれど、
ルールを覚えたその日にプロの詰みがわかると
いうのは、ちょっと盛りすぎかな?

表紙の二人が主役なんですが、陰の主役は
八一と対戦するタイトルホルダー碓氷尊(うすいたける)竜王です。

この碓氷竜王がとってもかっこいい。
一人で研究を極め振り飛車の「システム」を開発した人です。
将棋界を背負う竜王としての振る舞いが格好いい!
そして八一に敗れはするけれどなお、将棋愛に
あふれている!

将棋ファンならこの碓氷竜王が誰をモデルにしているかは
すぐにわかります。
藤井猛 元竜王です。

そのほか将棋界のネタ満載!
いや、将棋を知らなくても楽しめます。

奇しくも舞台となっているのは和倉温泉。
地震があったばかりの能登の七尾市です。

本編を未読の方はぜひこの巻から、次は1巻へ。
本編だけでこれを読んでいない方はぜひ読んでみてください。

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