アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」

アイザック・アシモフの「鋼鉄都市」ハヤカワ文庫SFを読みました。
アシモフがこれを書いたのは1950年代半ばです。
SF推理の古典と言っていい作品です。

未来のニューヨーク・シティを舞台に宇宙人殺人事件を
地球人の刑事ベイリとロボットのダニールがタッグを組んで
捜査にあたります。

宇宙人と言っても、地球から移民した人類の子孫です。
このころの地球は惑星国家に軍事力で負けるような状況で、
人口80億人が鋼鉄とコンクリートの「シティ」に
住んでいるという設定です。

80億人というのは奇しくも現在の地球人口と同じです。
そして、この人々は飢える寸前です。
また、ロボットの導入に対しては強い反対をするなど
現在の状況に似ているところもあります。

一般人の移動は高速自動走路。
動く歩道のようです。
通信手段は固定電話。

1950年代のSFが未来をどのように描いていたか
興味深く読みました。
推理の方もロボットにうまく絡めて読ませます。

現代のSFや推理小説はやたら凝って小難しくなる
傾向がありますが、本作はリラックスして楽しめる
作品だと思います。
(61冊目)

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