「六人の嘘つきな大学生」

浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫)を読みました。

6人の大学生が成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終面接に
残りました。
最終面接はチームを組んで会社の課題解決を行う
グループディスカッションです。
6人全員の合格もあると説明されます。
6人は友情を深めながら事前準備に打ち込みます。
ところが、直前になって採用枠は1名のみになり、
ディスカッションの内容も誰が採用1名にふさわしいかを
6人で話し合って決めるというものになりました。

ディスカッションが始まった直後、「事件」が起こります。

前半は、ディスカッションの様子が後日の
関係者へのインタビューを折り込みながら、描かれます。

1名には誰が選ばれるのか?
「事件」の犯人は誰なのか?

派手な殺人事件があるわけではありませんが、
緻密な展開、伏線の回収で読ませます。
読後感も悪くありません。

メディアミックス戦略が取られていて、この11月には
映画も公開されます。
浜辺美波さんらが出演します。
叙述トリックの部分もあるのですが、そこはどのように
描かれるのかなど、映画の前に原作を読んでおくと
楽しみがまた広がります。
お勧めです。

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