川上未映子「黄色い家」②

本の帯には、「ノワール小説」とありました。
悪漢が主役のノワール小説とはちょっと違うような…

よい本はいろんな解釈ができます。
ひとつには親子とは? ということです。
花の親
黄美子の母親
映水(ヨンス)の父親
桃子の親

桃子の親は金持ち。
そこに対比があります。

花も、黄美子も、映水も貧乏でした。

一生懸命働いても貧乏人は貧乏。
作品の根底にこの不条理があると思います。

川上未映子氏は高校を卒業して弟を大学に
やるために自分は大学に行かずに働いたと
wikipediaには出ています。

当時の川上未映子氏の思いが
この本になっている部分があるものと
思います。

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