ヘイリー氏は２０２８年狙い？

２月２４日にアメリカ大統領選挙の共和党予備選挙が
サウスカロライナ州で行われました。

ここはニッキー・ヘイリー氏が州知事をつとめた地元です。
ここでトランプ氏に勝つか、僅差だったら指名争いに
希望が持てると注目されました。

結果はほぼ６：４でトランプ前大統領の圧勝でした。

地元でも勝てなかったのは痛い。
そしてこれだけの大差をつけられたのでは、撤退も
考えられたところでした。

ところがヘイリー氏は先週の段階から、撤退はしない、
候補者であり続けると明言していました。

彼女の意図はどこにあるのでしょう？

彼女は、もう今年は勝てないと思っているでしょう。

それでも彼女がまだ降りないのは、
①トランプ前大統領のキャンセル待ち
②2028年の次回大統領選を見据えて序盤戦の
舞台となる州で活動しておこう
という２つの理由からだと考えます。

①のキャンセル待ちというのは、ひょっとしたらトランプ氏
に大きなアクシデントが起きて選挙を続けることが
できなくなるような場合です。

現在係争中の裁判の判決で選挙活動が続行不能になることは
確率としてはほとんどないと思います。
（最高裁判事の多数が共和党寄りだから）
あるとすれば、脳卒中や心臓麻痺などの健康問題。
今年７８歳になるトランプ氏ですので、健康に関する
アクシデントが起こる可能性は常にありえます。

共和党候補レースにおいて、マッチレースの
状況をキープしておけば、もしトランプ氏がレースから
撤退した時に自動的に党の候補者となることができるでしょう。

もうひとつは、次回大統領選をにらみ始めたのではないかと
思うのです。
ヘイリー氏はまだ５２歳ですのであと次回、次々回もまだ
立候補することが十分可能です。
２０２８年の大統領選で勝利することに目標を切り替えつつ
今年の選挙戦を戦うことにしたのではないかと思うのです。