棋聖戦第1局 藤井八冠完勝

将棋の棋聖戦第1局が行われました。
藤井棋聖に挑戦するのは、山崎隆之八段。

将棋ファンの間では独創的な指し方で、
ファンが多い棋士です。

独創的な指し方というのは、ちょっと無理をして
頑張るという感じです。
無理が通れば圧勝ですし、無理が通らなければ
じっと耐えて、逆転を狙う。

「ちょいワル逆転術」というのが山崎八段の
十八番です。

ただ、このような棋風は藤井八冠との相性は
最悪のような気がします。

藤井八冠は相手の無理を的確に咎めに行きます。
そして優位になったら最善手で最短で勝ちにいきます。
今日もそんな展開でした。

山崎八段が早々と7筋の位をとったのが
無理気味の手でした。
そのため、手が遅れて壁銀のまま戦いに。
というより、藤井八冠が壁銀と厚みに近づきすぎた飛車を
見て、戦いを挑んだのでした。

現状、藤井八冠に勝つにはAIの力を借りて、
研究で自分だけが知っている有利ないし互角の局面に
誘導するという方策だけが有効のように思えます。

そのような対策が大勢の中、
己の、人間の力だけで挑んでいるのが山崎八段です。

このシリーズ藤井棋聖からタイトルを奪取できる可能性は
本日の敗北でとても厳しくなりました。
それでも、奇跡は起こるかもしれない。
その奇跡を見てみたいと思いながら観戦しています。

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