雨欠「変な家 文庫版」

雨欠「変な家 文庫版」飛鳥新社を読みました。
映画化され、今年の3月に公開されたころから気になっていました。

「不動産ミステリー」とありましたので、間取りからいろいろ
推理していくのだろう、とは考えていました。
上記の図面でも上の2階の子供部屋が窓のない部屋で二重扉に
なっているのがわかります。
子供部屋を監禁に使っていたような形跡です。

ところがこの図面を見せられた設計士の栗原は、
自分の妄想だといいつつ、序盤でとても突っ込んだことを
いいます。
この家で殺人が行われていたのではないかと。

その後は急な展開で、後半は横溝正史を彷彿とさせる
展開となります。

展開が早いところが、タイパを重視する現代らしいとも
いえます。
一方で、間取り図はきっかけです。
謎を明確に解く探偵役がいて推理を繰り広げていくわけでは
ありません。

意外な展開を見せますが、現実離れしているといえば
現実離れしています。

この辺は好みの分かれるところでしょう。
映画化された原作ですので、話題にはなるでしょう。

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