日経平均4万円回復!! でも日経平均って・・・

本日7月2日、日経平均が4万円を回復しました。
意外と早い回復でした。

日経平均って、19世紀の遺物のようなものなんですが
歴史があり、みんなが注目するのでそれなりの
影響力を保っています。
日経平均が4万円を超えたといえば、みんなが
そうなのか、株が上がっているんだな、と思います。

何が19世紀の遺物のようかというと
日経平均はダウ平均にならって算定されますが
その会社の発行済み株数が考慮されないのです。
電卓もなかった19世紀に始まったダウ平均は
単純に株価を足して銘柄数で割るのが基本です。

A社:株価100円で発行株数1億株
B社:株価1万円で発行株数100万株

時価総額は両社とも100億円です。
日経平均は225社からなりますが、この2社で
日経平均ができているとすると、
この日の日経平均は(100円+10000円)÷2=5050円です。

翌日、A社が大暴落半値して50円になり、
B社がほんの少しだけ値を上げて10050円になったとします。
翌日の日経平均は(50円+10050円)÷2=5050円で、
変わりなしということになります。

時価総額は50億円+100.5億円=150.5億円
200億円から25%近くも減っています。
それなのに日経平均は同じなのです。

実際の日経平均は225社もあるし、株式分割なども
ありますので、計算方法が複雑になっていますが
基本的な考えは上記のとおりです。

それに加え、頻繁に銘柄を入れ替えるようになりましたので
勢いのある産業分野の企業を新たに加えるので、基本的に上がるのが
普通となっています。

つまり値段が高い株(値嵩株)の影響を強く受け、銘柄入れ替えで
継続性が希薄になっているのが日経平均です。
少なくてもTOPIXの方が発行株式数を考慮しているのでましです。

日経平均は単位が「円」です。
ダウは「ドル」。
株価の単純平均が基本なので円だったりドルだったりするのです。

皆が仕組みを知れば、日経平均は消えていく運命だと思うのですが
どうでしょう?

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