コストじゃなくて経済効果?! 新紙幣導入

今日から新紙幣の流通が始まりました。
ニュース番組をはじめ、いろいろなところでその話題が
とり上げられていたのですが、午後7時のNHKニュースでは
「新紙幣に伴う経済効果が1兆数千億円」と説明されていました。

これにとても違和感を覚えたのですが、現代の感覚と
ずれているのでしょうか?

経済効果の中身は、ほとんどが、新紙幣に対応するための自販機、
ATMなどの交換、改修でしょう。

20年前だったら、「新紙幣の導入のため、自販機や
ATMの交換、改修で1兆数千億円の経費がかかるものと
見込まれています」
というような言い方をしただろうと思います。

ラーメン店の自販機なんて換えたくもないのに、
交換を強いられる。そこには利便性の向上という効果も
ほとんどありません。

それを「経済効果」という、なんかよいことであるかのような言葉で
括るのが違和感があるのです。

シンクタンク(野村総研)が「経済効果はいくらです」とまとめるのは
いいんですが、NHKは必要コストという視点でまず報道すべき
なんじゃないのかなと思ったのでした。

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