美術館めぐり

昨日は二つの美術展に行ってきました。
ひとつは上の写真の皇居三の丸尚蔵館「瑞祥のかたち」
皇室所有のおめでたい絵画や置物の展示です。
宝船、富士山、鶴亀、麒麟、寿老人、鳳凰などなど。
横山大観の富士山などは横幅3m以上ありそうな大作。
普段はどこに飾ってあるのだろうというのが素朴な疑問です。
もうひとつは下の写真
三菱一号館美術館「異端の奇才 ― ビアズリー」です。

右下のポスターがビアズリーのいちばん有名なサロメの挿絵です。
シンプルな線でありながら妖艶な独特の味わいの絵です。
世紀末らしい絵といっていいかもしれません。
このような絵からビアズリーはプレイボーイのボンボンを
イメージしていたのですが全然違いました。
16歳で事務員をしながら絵を描いていたのだそうです。
それも結核を患いながら。
25歳で亡くなっています。
夭折です。
一部の宣伝ポスターを除けば、色はありません。
白と黒の世界です。
ロウソクの光を頼りに描いていたそうです。
一見の価値があると思います。
オススメです。