「M9地震に備えよ」

鎌田浩毅「M9地震に備えよ」PHP新書を読みました。
昨年8月に出た本ですが、能登半島地震のことも解説されています。
著者は京大で人気No1講義の名を馳せた人。
災害から命を救うために、という情熱を感じます。
東日本大震災以後、「日本は大地変動の時代に入った」
首都直下、房総半島沖、三陸沖、琉球海溝、日本海溝、
千島海溝、日本海東縁ひずみ集中帯、新潟ー神戸ひずみ集中帯
日本のどこで地震が起こってもおかしくない。
そんな中で、南海トラフ巨大地震(西日本大震災)は
時期まで予測できる。
それは10年後である。(正確には2035年±5年)
学術系の人は普通このような断言はしないものですが
今後30年間の発生確率は・・・というような
言い方では切迫度がわからない、心に届かないと
わかりやすくこのような断言をしています。
きちんとした根拠も書かれていてなるほどと思います。
日本に暮らすすべての人に必読の書であり、
かならず来る大震災に備えなければいけないと感じました。