「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」

「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」を観ました。
歌手として初めてノーベル文学賞を受けたボブ・ディランの若き日々を
描いた映画です。
アカデミー賞では、ボブ・ディランを演じたティモシー・シャラメが
主演男優賞の有力候補でしたが、残念ながら受賞はなりませんでした。
でも面白さや作品の完成度は5冠を獲った作品を上回っている
ように感じました。
題名は「名もなき者」ですが、無名時代の描写は短くて
すぐにデビューしてすごい人気者となったボブ・ディランを
事実に近い形で描いています。
周りに媚びずに自分のやりたいようにやっていくボブ・ディラン。
彼の最初の恋人シルヴィと彼より早くデビューして成功していた
フォークシンガーのジョーン・バエズ。
この二人の女性との出会いと愛憎。
キューバ危機、公民権運動などの時代背景も描かれます。
ギターを演奏して歌うティモシーがすごく上手で、ボブ・デュランそっくり。
これだけでも一見の価値ありです。
ちなみに、最初の恋人シルヴィ以外はみんな有名人で、実名です。
シルヴィも実在したスーズ・ロトロ(wikipediaに出てます)という人に
ほぼ合致するのですが、脚色している部分もあるからか
名前を変えてあります。