「縮む韓国 苦悩のゆくえ」

朝日新聞取材班「縮む韓国 苦悩のゆくえ」朝日新書を読みました。
上の表紙にあるように合計特殊出生率が0.72という
極端な少子高齢化の道を歩んでいる韓国。

大きく4編から成っていて、
少子化、高齢化、移民、一極集中が述べられています。
表紙には「韓国の人々は希望を持っている!」と
書いてありますが、移民や一極集中に関しては
希望がなくもないけれど、少子化は出口が見えないような気がします。

本書では、少子化が進んでいるのに、社会が女性の出産や
育児に「敵対的」でさえあることが書かれています。

母親となった人を揶揄して「マム虫」(まむちゅん)という言葉も
はやっているのだそうです。
ノーキッズソーンを設定した飲食店などもあるそうです。

よい教育を、よい就職をという過度の競圧力が若い人たちを追い詰め、
自分一人でやっていくのが精一杯という状況なのだそうです。

結婚して幸せになるなら当然その選択をする。そうではないので
結婚という選択ができないという面があるとも述べられています。

韓国の悩みの多くは日本の悩みでもあります。
これから韓国はどこへ向かうのか?
それを考えるうえでもお勧めの一冊です。

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