美女柳

ビジョヤナギです。

正式名称はビヨウヤナギ。
漢字では「未央柳」と書くそうです。

手元の「俳句の花」(下巻、創元社)では
「美容柳、なまって美女柳ともいう」
とあります。

未央と書いてビヨウと読むのはなぜ?
少なくとも国語辞典では出てきません。

「ビヨウ」が訛って「ビジョ」になる?

いろいろ疑問があったので、名前の由来を
調べてみました。

未央でビヨウと読むのは、「未央宮」(びおうきゅう)
からきているようです。
未央宮は前漢の皇帝の宮殿だそうです。

では未央宮とどんな関係があるの?
wikipediaにヒントがありました。
白楽天の長恨歌の一節からきているというのです。

「太液芙蓉未央柳 芙蓉如面柳如眉」
という句があり、太液(たいえき)というのは未央宮にあった池の
名だそうです。

意味を補って書き下せば、
「太液の池の芙蓉 未央宮の柳 
芙蓉は(楊貴妃の)面の如く 柳は眉の如し」
ということですね。

葉っぱがやや細長く柳に似ていないこともない、
花は鮮やかな黄色、
花びらの外まで出たオシベは女性のまつ毛まを連想させます。

この詩句の文字からとって
「未央柳」の名前が付けられたのだと思います。

芙蓉柳
太液柳
未央花
などのほかの組み合わせも考えられますが、
芙蓉柳 → 芙蓉の花とあまり似ていない
太液柳 → あまり美しそうな字づらでない
未央花 → 故事は未央の柳
一番しっくりくるのが未央柳(ビヨウヤナギ)のような気がします。

ビオウヤナギがなまってビヨウヤナギ
もともと楊貴妃にたとえられていたということでビジョヤナギ
ビヨウヤナギがなまってビジョヤナギとなったのでは
ないのでしょう。

これがビヨウヤナギの名前の真相だと思いますがいかがでしょう?

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