中国に白旗?

アメリカが中国に対する関税を引き下げることを
検討しているというニュースが流れました。

中国からは何の公式な譲歩がないまま
アメリカが一方的に関税を下げるというのは
メンツ丸つぶれです。

アメリカから中国への輸出量と比べて
中国からアメリカへの輸出量が多額である

これをもって高関税で輸出が減って困る痛みは
中国のほうが大きい
というのがアメリカの見立てでした。
でも、視点を変えると、中輸入が高価格になったり、
輸入が止まったりしたときの痛みはアメリカ側のほうが
より大きいという見方もできます。

アメリカが輸入する人形や自転車、扇風機の75%が
中国製であると先日の日経新聞に出ていました。

アメリカですぐに代替生産ができればいいですが、
一度細った生産体制はすぐには増産できないでしょう。

一方、中国が輸入しているのは半導体や農産物などですが、
半導体などは、これまでも輸出制限がなされていて
中国政府は今回の関税措置より以前に対策を始めていました。
農産物は、アメリカと他国の価格差はそれほど大きくないので
代替輸入で対処できます。

こう考えると、アメリカのほうが痛みが大きいです。

一方的な関税引き下げはアメリカの白旗です。
それでもトランプ氏は屁理屈で自分の勝利というのでしょうが…

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