いきなりゼタ級?

今日(8月27日)の日経新聞にスパコン富岳の後継機を
来年から開発を始めるという記事が載っていました。
「AI向けの計算性能ではゼタ級の実現を目指す」とありました。
ゼタ級!!
西洋では3ケタごとに数字を区切りますが、
3ケタ増えるごとに名前がついてます。
1,000 キロ
1,000,000 メガ
1,000,000,000 ギガ
1,000,000,000,000 テラ
1,000,000,000,000,000 ペタ
1,000,000,000,000,000,000 エクサ
1,000,000,000,000,000,000,000 ゼタ
1,000,000,000,000,000,000,000,000 ヨタ
アニメのジャイアントロボで必殺技が
メガトンパンチでした。
これが50年以上前。
メモリー、HDDなどのデータ容量としてはギガが普通になりましたし、
最近ではテラという単位も使われ始めました。
テラの1,000×1,000×1,000倍がゼタ。
今回のゼタ級というのは、計算回数のことで、
1秒間に何回計算できるかの単位です。
富岳の前の機種「京」(けい)では1秒間に1京回
計算ができる性能だということでした。
1京=10,000,000,000,000,000=10ペタ
富岳は初めて1エクサを超える速さに到達したとされています。
そしたらもうゼタ級!
1000倍も早くなっちゃうの?
と思ったのですが、AI向けの計算性能というのは、これまでの
エクサ級というのと別の指標のようです。
従来の指標だと富岳の5~10倍程度だけれどGPUを使った
AI向けの計算だと1秒間に1ゼタ回=10垓(がい)できるのだそうだです。
「エクサスケールの衝撃」という本があって、エクサ級のスパコンが
利用できるようになると、エネルギーがタダになり、物がタダになり、
老化が止まり・・・と夢のような社会が実現するとありました。
そのような社会はまだまだ遠いようですが、
少なくとも最先端のハードウェアとしてはエクサ級が普通になりつつある
ということですね。